鎌倉八座でお取扱い中の、はりまや商店の大山独楽と木製玩具。

『はりまや商店』の店主であり職人の播磨啓太郎さんに会いに行ってきた様子をご紹介します!

神奈川県伊勢原市。

大山独楽(こま)は江戸時代からの歴史を誇る神奈川県を代表する民芸玩具で、大山阿夫利神社の参詣土産として、広く知られています。

まずは大山独楽の歴史について少し触れておきます。

神奈川県西部、丹沢山地の東峰である大山は、古来より大山阿夫利神社と大山寺と共に山岳信仰の霊場として崇敬されてきました。

『新編相模国風土記稿』によると、中世末期、大山の修験者は北条氏に心寄せる者が多く、豊臣秀吉の小田原攻めの際は武装して小田原方につきました。

その後徳川家康は江戸近郊に武力があることに危機感を持ち、改革を実施。

下山させられた修験者の多くは御師(おし)や木地師となって、宿坊と土産物店を営むようになったと記載されています。

彼らは大山寺のお札やこまといったお土産を持って関東一円を回りながら大山講を組織し、大山詣りの際の宿、食事といった旅の手配を引き受けながらつくったこまを販売していたのだそう。

大山地区はもともと木工業の盛んな地域で、ロクロを用いて椀や盆などを作っていました。

その中に参詣客向けの土産物があり、こまが代表的な土産物として定着することで、こまづくりが続いてきたのが特徴です。

1849年には26人、1947年には20人いたことが記録に残っている木地師は、現在はほんの数名に。

 

そのうちの1人が木地師の家に生まれた8代目『はりまや商店』の播磨啓太郎さんなのです。

大山こまはケンカこまといってぶつけ合いながら遊ぶこまなので、芯棒が太いのが特徴です。

また、芯棒が抜けないように上が細く下が太くなっています。

>>オンラインショップで「大山こま」を見る

 

この芯棒を通す穴を開ける『芯抜き』は、中心がずれてもいけない、穴を芯棒に合わせないといけない、こまづくりの要です。

しかも木の状態などの条件が異なるため一番難しい工程。

人間と同じく“しんぼう”が肝心だそうです。

芯抜きの様子を説明してくださる播磨さん

大山詣りが盛んだった江戸時代中期とは違い、レジャーが多様化し、子供たちの遊びも様変わりしている中、大山詣りは日本遺産にも認定され、再び注目されているそうです。

 

  • よどみなく回る(金運が回る)
  • しっかりした芯棒(はげしい行動力と、それに耐え抜くこと)
  • 円い形(愛想が良いこと)

三つの特徴から、商売繁盛などの縁起物とされています。

 

優しい木の手触り、の三色のロクロ模様が素朴で愛らしい見た目をしています。

郷土玩具らしい色合いですね。

大山独楽にロクロ模様を描く播磨さん


それでは実際に現地へ行った時の様子をレポートしていきます。

 

鎌倉八座で取扱っている「はりまや 」の商品はすべて毎回直接大山まで訪問し、選定しています。

表の道路から見ると、確かに『大山こま 製造元 はりまや 』と書かれた看板はあるものの、雨戸が半分以上閉められていることが多く、「やっているのかな?」と不安になります。笑

裏口の方にもしっかりと看板は出ていますが、中に入っていく道はまるで人の家の中に入り込むようになっています。

途中の作業場を抜け、ご自宅の居間の横を通り過ぎると、表のお店の方に繋がっています。

何度も通っていると、裏の駐車場に車を止めて、「こんにちは〜」なんて言いながら作業場の方に入っていくと、大体の播磨さんか奥さまがいらっしゃいます。

居間でくつろいでいらっしゃる時なんかもあります。笑

なかなか初めての訪問で裏口からは勇気がいりますね。

作業場はこんな感じです。

 

1931年生まれの播磨さん。(2021年現在、御歳90歳)

いつも奥さまと一緒にあたたかく迎えてくださいます。

播磨さんの作業場にはたくさんの道具や木型、昔の写真、作業途中の木のパーツがあちらこちらに。

木を削る金具もすべて自分で作るため、鍛冶屋もできないといけない、とのこと。

ものが溢れているけれどそれぞれの居場所がちゃんとあって、落ち着きさえ感じる、そんな空間です。

綺麗に並べられた道具たちはどこか誇らしげにも見えてきます。

 

ふと上を見上げると、手作りでしょうか、小さな神棚も備え付けられています。

店内はこんな感じです。

大山や大山独楽に関する資料、はりまやさんが特集された記事などが貼ってあります。

作り方の工程を説明する写真もずらりと飾られています。

そして、ここでお伝えしたいのは、播磨さんは大山独楽だけでなく、伝統木地玩具も制作しているという事です!

我々はとにかくこの木製玩具たちに心鷲掴まれ、何度も通いたくなるのです。

棚にはびっしりと様々な種類のカラフルな木製玩具が並んでいます。

たまらない表情のものばかり!

エネルギー爆発しています。

残念なことに後継者がおらず、これらの遊び心炸裂の楽しすぎる木のおもちゃの製作は今や播磨さんのみ。

強烈なパワーを感じる作品たちは一つ一つが貴重な一品なのです。

商品棚には非売品のものも紛れていたりします

播磨さんの大山独楽、木製玩具は鎌倉八座オンラインショップでも買えるようになりました。

気になる方はぜひ覗いてみてください!

>>オンラインショップで播磨さんの商品を見る

また実店舗の方にはオンラインショップには載せていないアイテムも多数ございます。

すべて少量ずつの入荷となりますので、「どんなのあるかな〜」とワクワクしながらご来店いただけたらと思います。

播磨さん、いつもありがとうございます!

いつまでもお元気にパワフルな木製玩具で私たちを驚かせてくださいね。

0 返信

返信を残す

Want to join the discussion?
Feel free to contribute!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA